お役立ちコラム

自覚症状のないまま虫歯が進行!大人虫歯の恐ろしさ

虫歯

■大人の虫歯と子どもの虫歯、その違いは
子どもの頃はあんなに痛くて怖かった虫歯。しかし、大人になるとなぜか虫歯の痛みに悩まされることが減った、という経験を持つ人も少なくありません。子どもの頃に痛かった虫歯が、なぜ大人になると痛まなくなるのか。その答えは、大人と子どもの歯の構造の違いにあります。子どもの歯は歯の表面にあるエナメル質が薄く、虫歯菌が侵入しやすいのです。そのためすぐに神経の近くまで到達し、痛みを感じるようになっています。

一方、大人の歯は、表面のエナメル質が厚く、神経がしっかりと守られています。そのため虫歯菌がなかなか神経まで届かず、痛みを感じるまでの期間が長くなるのです。しかし、大人の虫歯の怖いところは歯の根本にできること。大人になると歯茎が下がってしまい、エナメル質に守られていない部分がむき出しになってしまいます。歯の根本は治療も難しく、時間もかかってしまいます。また、過去の治療跡のデコボコした部分にも大人虫歯はできてしまいます。治療したからといって安心せずに、定期的に歯科に通ってケアしましょう。

■大人虫歯はなぜ痛くない?
先ほども述べた通り、大人の歯はエナメル質が厚く、虫歯菌がすぐには進行できない構造になっています。また、大人になるにつれて象牙質の部分も分厚くなり、神経がある歯の空洞部分が小さくなっていきます。この大人の歯に虫歯菌がやってくると、歯の神経を守ろうとするように象牙質が厚みを増していきます。ですので、虫歯菌が神経にすぐ届くようなことはありません。しかし、象牙質が守ってくれている間にも虫歯菌は進行を続けます。これが、大人虫歯が気づかないうちに進行している理由なのです。痛みを感じるようになったときにはすでに虫歯菌が神経にまで達してしまい、虫歯が重症になってしまっています。

■連鎖する大人虫歯
大人になってからの虫歯は、連鎖するといわれています。もともと、歯はあごの骨から作られており、歯が抜けてしまうとその部分の骨は「もう使われない」と判断され、なくなってしまうのです。すると、抜歯した歯の両側にあった歯が支えをなくして倒れこみ、傾いてしまいます。抜歯した歯が下の歯だった場合、真上にある歯が支えを探すように下へぐんと伸びてきます。こうなると歯並びが悪くなってしまい、さらにデンタルケアが不十分な場合は歯周病や新たな虫歯を誘発してしまいます。そうして悪くなった歯を失うと、また両隣の歯が……というようにどんどん連鎖を起こしてしまい、一度に何本も歯を失うことになってしまうケースもあります。ある程度までの虫歯は抜歯せずに、切削や被せ物で処置するのにはこういった理由があるのです。子どもだけでなく大人も、初期のうちに治療しておくと、虫歯の連鎖を起こしてしまわずに歯並びを保つことができます。

■歯を失わないために、健康に保ちたい歯
大人虫歯の連鎖が始まりやすい歯は、奥歯です。特に奥から2番目と3番目の歯は、食べ物を噛むときに重要な役割をはたします。どこか1か所でも、奥歯が連続してなくなってしまっている場合は注意が必要です。特に下の奥歯がなくなった場合、上の歯が伸びてきて歯並びを乱してしまうことも。奥歯を2本失っている場所が2か所以上あったり、どこか1か所でも奥歯が連続でなくなったりしている場合は要注意。歯並びが乱れる確率が高くなりますので、歯科医の指示を守った正しいデンタルケアを行いましょう。

大人虫歯が心配になったら、歯科を受診して虫歯の可能性が高い場所を教えてもらいましょう。その場所を自分の目でもチェックし、変色していないか、汚れが残っていないかをきちんと確認するといいでしょう。健康な歯は、人生の大きな楽しみのひとつである食事に欠かせません。これからの人生のために、今日からデンタルケアを意識してみませんか。

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