お役立ちコラム

歯周病により失った歯周組織を取り戻せる「歯周組織再生療法」って?

歯周病

■歯周病の新たな治療「歯周組織再生療法」
歯周病は、歯周組織の歯肉が炎症を起こして出血してしまう病気です。歯肉の炎症が進むと、歯を支える骨が溶けてしまい、歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は、日本人の30歳以上の約8割が発症しているといわれている病気です。重度の歯周病の場合、従来は歯周組織を切って取り除く「切除療法」が一般的でした。現在は、歯の骨の再生を目的として行われる「歯周組織再生療法」という治療法もあります。歯周組織再生療法は、歯を抜かずにそのまま残しておくことができる治療法です。

■歯周組織再生療法は主に「骨移植」「エムドゲイン」「GTR」の3つ
歯周組織再生療法は、歯医者によって保険適用の有無が異なります。利用する医療機関に保険適用の有無について確認し、治療を受けるのが適切です。

歯周組織再生療法には、主に「骨移植」「GTR法」「エムドゲイン法」があります。骨移植は、歯の失われた骨の部分に骨を移植する治療法です。自分の顎などの骨を移植する「自家骨移植」や死体から採取した骨を移植する「他家移植」、人工的に作られた骨を移植する「人工移植」があります。GTR法は、溶けてしまった歯の骨の部分にメンブレンという人工膜をはさみ、骨が再生するのを待つ治療法です。エムドゲイン法は、歯根の部分にエムドゲインという薬剤を塗り、歯周組織を刺激することで骨の再生を促す治療法です。

歯周組織再生療法を受けて歯周組織が再生されるまでには、約半年、もしくはそれ以上の期間を要するといわれています。術後は、1か月に1回の頻度で歯医者へ通院し、歯周組織の状態を確認してもらいます。3か月、6か月と徐々に通院回数を減らしていき、完治へと向かいます。完全に歯周組織を取り戻すまでには、約2〜3年は見ておきたいところです。

■歯周組織再生療法を受けた後は口内環境を綺麗に保つ
歯周病は、再発の恐れがある病気と考えられています。歯周病を完治させるために歯周組織再生療法を受けて、その効果を得るためには、口内環境を綺麗に保つことが大切です。そのため、丁寧に歯磨きをする必要があります。歯磨きをする際に気をつけたいのが、手術箇所を避けて磨くことです。歯ブラシで手術箇所を傷つけてしまう可能性があるため、注意しましょう。歯磨きに関しては、歯医者で指導をしてもらえるため、正しい歯磨き方法を身に付けて口内環境を綺麗に保ちましょう。

定期的に歯医者で歯のメンテナンスを行うのも、口内環境を保つためには大切なことです。通常は、約6か月に1回のメンテナンスで問題ありませんが、歯周病が重度の人であれば、メンテナンスは毎月、もしくは2か月に1回の頻度で行うのが理想です。手術後、歯医者からうがい薬を処方してもらえることがあります。手術後約6週間は、うがい薬を使用して口内環境を綺麗に保つよう心掛けることが大切です。

■最先端治療で歯周病を治す
歯周病を早期に治すためには、早い段階で治療を始めることが必要です。歯周病になったからといって、必ずしも歯を抜くということはありません。医療の進歩で、歯を抜かずに歯周病の治療ができる「歯周組織再生療法」という最先端治療もできるようになったのです。「歯を残したい」と考える歯周病患者は、歯周病組織再生療法を検討してみるとよいでしょう。歯周組織再生療法にはいくつかの種類があり、医師が患者の歯の状態を確認した上で、適切な方法を用いて治療を行います。歯周組織再生療法の効果を発揮させるためには、術後は自宅での歯磨きや歯医者での検査、メンテナンスなどで口内環境を綺麗にしましょう。口内環境を綺麗にすることが、歯周病の再発防止につながります。

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