お役立ちコラム

歯周病レーザー治療のメリット

歯周病

■歯周病治療に使われるレーザー「Er:YAGレーザー」
歯周病の治療に使用される「Er:YAGレーザー」(エルビニウム・ヤグレーザー)は、歯科用レーザーの中でも唯一、歯周病の治療や歯の切削に使用することを許可されたレーザーです。体の中にある水分に反応するため、レーザーを使用したときに発熱が少ないことが特徴とされています。治療部位の周辺組織への影響や患者が体感する痛みも軽微なものであり、安全性の高いレーザーとして採択されました。

では、Er:YAGレーザーがなぜ歯を削ることができるのでしょうか。Er:YAGレーザーは、歯を構成する水分に反応して水分を蒸発させ、虫歯や歯周病になっている部分だけを蒸発させることができるからです。成人の体は、60〜65%の水分で構成されています。水分に反応するEr:YAGレーザーは、歯科での治療以外にもさまざまな可能性を秘めているといってもいいでしょう。

■歯周病レーザー治療のメリット
・麻酔の影響を強く受ける妊娠中でも治療が受けられる
妊娠4週〜10週は、お腹の中で赤ちゃんのさまざまな器官が形成される時期です。なので、麻酔が赤ちゃんに与える影響が心配されるのは当然のこと。しかし、治療の最中や痛みに耐えられない場合は、妊娠中でも治療を受けた方がいいことがあります。そういった妊婦の治療を行うときに、レーザー治療が役立ちます。人体にも赤ちゃんにもほとんど影響がありませんので、安心して治療に望めます。

・初期から末期まで、さまざまな段階の歯周病に対応している
歯周ポケットができたばかりの初期の歯周病から、歯がぐらつくようになった末期の歯周病までさまざまな段階の歯周病の治療に用いることができます。歯周ポケットの深さに関係なくレーザーを照射し、内側の細菌を減少させられるのです。

・器具で歯を削ることがないので、治療の際に不快な音を立てない
歯を削るガリガリという音や、キュイーンというモーター音がほとんどないので、器具の独特な音が苦手な小さな子どもでも怖がることなく治療に望んでいただけます。

・治療のために切開や縫合を行うことがなく、出血を抑えられる
細菌が繁殖している部位に直接レーザーを照射するため、歯肉の切開や縫合を行いません。ですので、切開や縫合にともなう出血も起こらないのです。

■デメリット
・症状や治療内容によっては保険の対象外となることがある(それにより治療費が高額になることもある)
医院の方針や治療内容、患者の症状によっては、レーザー治療にかかる費用が健康保険の適応外になることがあります。歯科医からレーザー治療を勧められたときは、費用についても相談してみましょう。

・レーザー治療を行っている医院がまだ多くないので、身近な医院レーザー治療を受けられるとは限らない
レーザー治療に必要な設備は、すべての歯科に導入されているわけではありません。かかりつけの歯科にレーザー治療の設備がない場合は、大学病院やレーザー治療の設備を備えた歯科を紹介してもらうのもいいでしょう。

・症状や治療内容によっては、従来の治療方法よりも時間がかかることがある
歯周病の症状によっては、レーザー治療を何度か行う必要があります。特に重度の歯周病の場合は、何度も治療を行って症状の改善をはかる治療方法が行われることが多いため、一度の治療で全てが終わることはありません。症状や治療方針などによっては、従来の治療方法と同じか、それ以上に時間をかけなくてはいけないこともあるのです。

メリットも多いレーザー治療ですが、レーザー治療だけで全てが解決するわけではありません。歯周病の根本的な原因はプラーク(歯垢)であり、毎日の歯磨きでプラークを除去しないと、レーザー治療を行っても歯周病が再発してしまう可能性があるのです。レーザー治療に加えて、日々のデンタルケアを継続することが何よりも大切です。

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