お役立ちコラム

保険で治療できる?歯周病の保険適用について

歯周病

■4月4日は歯周病予防の日
4月4日は、歯周病予防プロジェクト「Good By Perio」により立ち上げられた「歯周病予防デー」です。歯周病は口内の細菌が炎症を引き起こす病気で、放っておくと歯を支えている骨を溶かしてしまいます。歯並びやかみ合わせも悪くなり、最後には抜歯をしなくてはいけないようなことにもなりかねません。歯周病への対策を呼びかける意味を込めて「歯周病予防デー」が作られました。

歯周病の怖さはよく知られていますが、いざ歯周病になったときにどれだけお金がかかるのか、どこまで健康保険が適応されるのかということはあまり知られていません。今回は、歯周病治療の保険適応についてご紹介します。

■歯周病治療に健康保険は適応されるか
歯周病治療のための方法はいくつかありますが、どこまで保険が適応されるかは医院によって全く違います。詳しくは医院にお問い合わせいただく必要がありますが、ここでは歯周病治療のための方法や、保険が適応されたときの費用と適応外だったときの費用をおおまかにまとめてみます(※保険適応の場合の費用は、3割負担のおおまかな費用です)。

・歯周病検査
プロープという器具を使って歯茎の下がり具合を見る検査や、レントゲン撮影を行って歯周病の進行度を調べる検査です。検査を行う回数は症状や進行度などによってまちまちです。保険が適応される場合はおよそ2,000円〜3,000円程度、保険の適応外の場合は3,000円〜30,000円程度の費用になります。

・スケーリング(歯石取り)
細菌が繁殖する原因のひとつとなる歯石を取り除く治療です。全ての歯をスケーリングした場合、保険が適応されると800円〜1,000円程度、保険適用外の場合は3,000円〜10,000円程度の費用になります。

・ルートプレーニング
スケーリングでは取りきれなかった、歯の根本にある歯石を取り除きます。保険が適応される場合は歯1本につき180円ほど、保険適用外の場合は一度の施術で3,000円〜10,000円程度の費用となります。歯磨き指導とスケーリング、ルートプレーニングなどを合わせて「歯周基本治療」といい、どんな歯周病に対しても行われます。

・歯周外科手術(フラップ手術)
歯の根に病巣ができている場合に行われる手術です。病巣がある場所の歯肉をメスで切開し、感染している場所に処置をし、再び歯肉を縫合して元通りにします。局所麻酔を使用するので痛みはありませんが、その分、費用もやや割高になります。保険が適応される場合は1部位3,000円ほど、保険適用外の場合は1部位10,000円〜100,000円ほどで、病状や使用する薬剤などでばらつきがあります。

・歯周組織再生療法
歯周病で失われた骨や、歯周組織を再生させる補助を期待して行われる治療です。歯周組織再生療法はほとんどが保険適用外の施術で、費用も大きなものとなります。

(1)骨移植
歯周病で失われた骨を移植する治療です。あごや腸骨から採取した自分自身の骨を使う「自家骨移植」と、人口骨などを移植する「他家骨移植」があります。この治療法は保険適用外のため、1つの部位あたり50,000円〜150,000円程度の費用になります。

(2)GTR法
GTR法(組織誘導法)とは、歯周病によって骨が失われた場所をメンブレンという専用の膜で覆い、その部位に新しい骨が作られるよう誘導する治療法です。保険適応内のメンブレンを使用することによって健康保険が適応されることがありますが、医院によっては適応外のメンブレンを使用している場所もあります。保険適用外の場合は、ひとつの部位あたり50,000円〜150,000円程度の費用になります。

(3)エムドゲイン
エムドゲインという、歯を作る際に分泌されるたんぱく質を塗布することで歯周組織の再生を期待する治療法です。エムドゲインは完全な保険適用外の治療で、ひとつの部位あたり50,000円〜150,000円程度の費用になります。

■治療が終わっても、気を抜かないで
歯周病は、一度、治療したからといってそれで終わりではありません。治療後のメンテナンスを定期的に受け、歯周病の再発を防ぐことが何よりも重要です。日頃の正しいケアや歯科医の指導を守ることが、治療費を最小限に抑えることにつながります。

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