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歯周病や歯槽膿漏は早めの治療が大切!再発しやすい箇所は?

歯周病

■治療をしたら次は再発防止を
歯周病や歯槽膿漏などの病気は自然治癒することがないため、きちんとした治療をする必要があります。これらの病気は、症状が悪化するまで自覚されにくいという特徴もあるため、早期発見・早期治療が大切です。また、歯周病や歯槽膿漏は、「治療すればそれで終わり」というわけではありません。歯周病、歯槽膿漏は人によっては再発しやすい病気であり、治療と同時に再発防止もする必要があります。効果的に再発防止をするためにも、歯周病や歯槽膿漏が再発しやすい箇所を知っておきましょう。

■「根分け岐部」は要注意
歯周病や歯槽膿漏が再発しやすい場所は、奥歯の歯の根が枝分かれしている「分岐部」と呼ばれる場所です。大臼歯と呼ばれる奥歯には、90%以上の確率で枝分かれが起こります。この部分は「根分岐部(こんぶんきぶ)」と呼ばれます。根分岐部が歯周病や歯槽膿漏などの炎症を起こした状態は「根分岐部病変」と呼ばれ、症状が悪化すると歯の周囲の骨が溶けたり、歯茎の内部が空洞になって歯垢が溜まりやすくなったりします。歯の周辺の骨が根分岐部病変の治療や再発防止が困難なのには、さまざまな理由があります。

まず、「根分岐部がわかりにくい場所にあるため、手探りの治療になりやすい」ということです。根分岐部は奥歯の歯茎のさらに奥まった部分にあることが多いため、目視しにくく治療器具もなかなか届かないという特徴があります。それに加えて、枝分かれ部分自体も複雑な形状をしていることも多いのです。そのため、根分岐部病変の原因となる歯石や汚れが完全に取り除けないという特徴もあります。

次に、「根分岐部の治療ができても、後の管理が困難」ということです。根分岐部の歯石や汚れを綺麗に取り除き、根分岐部病変を治療できたとしても、また数日もすれば歯垢が付着してきます。この歯垢は時間が経つと歯石になり、根分岐部の再発を引き起こします。そうなる前にブラッシングしてきちんと除去する必要があります。しかし、前述したように根分岐部は手入れがしにくいため、ブラッシングだけで歯垢を完全に取り除くことは困難です。定期的な治療やケアをしないことには、根分岐部病変の再発は防げません。

■治療法と再発防止の方法
前述したとおり、根分岐部に発生する歯周病や歯槽膿漏などの炎症、「根分岐部病変」は厄介な病気です。しかし、きちんとした治療法と再発防止対策を行えば、根分岐部病変は克服することができます。根分岐部病変の治療法は、大きく分けて3つあります。

まず、歯周外科手術を行うことです。分岐部の骨が溶けて空洞になっているスペースに膜を設置して顎の骨を誘導したり、人口骨を補填したりします。こうすることで、周囲の骨が溶けて露出してしまった根分岐部を再び骨の中に隠すことができます。

次に、分岐部を露出させてブラッシングしやすい位置に持ってくる方法です。この方法は、歯の神経を抜いて分岐部を削り、根を2つに分けたり、一部の歯を抜歯したりすることで実現できます。この抜歯をするケースが一般的で、根を2つに分ける方法は限定的な手段になります。

最後に、根分岐部やその周辺を念入りにブラッシングし、歯医者で定期的にケアを行う地道な方法です。前述した抜歯や神経を抜くという手段に比べて大きな処置をせずに済むため、そういった手段が不安な人にも向いています。その代わり、自己管理だけでは根分岐部のケアは困難なため、定期的なケアを怠ると根分岐部病変はすぐに再発します。そうならないためにも、自己管理はもちろん定期的なケアも面倒がらずにしっかり行うことが大事です。

■まとめ
歯周病や歯槽膿漏は、治療が困難な上に再発しやすいスポットもあります。歯のケアをする際は、その部分を常に意識して、正しい治療・再発防止対策をとることが大切です。

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