お役立ちコラム

歯周病予防には歯石取りがいい

歯周病

日本人の多くが歯周病を患っているといわれています。歯周病になると、歯茎から血が出るようになったり、食事をしたときに歯にしみるようになったりします。また、最終的には大切な歯が抜け落ちてしまうのです。自分の歯を長持ちさせるためにも、予防をしたいと思う人が多くいますが、そんな人には「歯石取り」をおすすめします。

歯石とは、その名のとおり、歯の周りについている石のようなものです。ただの石ならそのままでもいいのではないかと思うかもしれませんが、歯石をそのままにしておけば、歯周病になる可能性が高くなります。なぜなら、歯石は歯周病の原因となる細菌の住処だからです。

■歯石はなるべく早めに除去しましょう
歯の周りにつく歯石は、プラーク(歯垢)が唾液の中に含まれているカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて石のように固くなったものです。歯石自体は、石のようなものなので、悪いものではありません。しかし、歯石には見えない小さな穴がたくさん空いているため、その穴に細菌が入り込んでしまいます。また、入り込んだ細菌は、その穴の中で繁殖します。繁殖をすることで毒素を出し、その毒素が歯茎を腫れさせたり、歯の周りの骨を溶かしたりしてしまい、歯周病を引き起こすのです。

歯石は歯磨きで取ることができず、虫歯の原因になってしまいます。ですから、歯石が溜まると歯医者で細菌ごと取る必要があるのです。歯周病になると、歯が抜け落ちるだけでなく、糖尿病や心臓病、脳卒中などの全身疾患を引き起こすことがあります。こういった病気にかからないようにするためにも、日頃から予防を心がけるのはもちろんのこと、歯石が溜まれば除去する必要があるのです。

■除去するタイミング
歯に歯石が溜まっているけど、どこまで溜まれば取る必要があるのかわからないという人も多いでしょう。歯石は、約3か月に1度の検診時に取るのがベストです。溜まれば溜まるほど除去するのに時間がかかってしまいます。3か月に1度の検診時であれば、そこまで歯石が溜まっていないので、1回ですべての歯石を取ることができるでしょう。

また、3か月に1度なら、プラークも少ないですし、歯茎からの出血もほとんどしていません。歯石が柔らかい状態なので、すぐに取ることができるのです。歯茎から出血をしていると、歯石を取るときに痛みを感じやすくなります。さらに、歯石はプラーク、唾液、血液からできているため、出血がある状態では、歯石の原因となるプラークが残ったままになってしまいます。せっかく歯石を取ってもまたすぐにできてしまうので意味がありません。

このような点からも、歯石は3か月に1度の検診時に取るのがベストだといえます。

■歯石を除去する方法
歯石除去には、スケーリング、ディープスケーリング、フラップ手術などの方法があります。

・スケーリング
超音波による振動を与えながら歯石を粉砕して除去する方法です。柔らかい歯石であれば、比較的簡単に取れます。歯石ができたばかりの状態であれば、ほとんど痛みを感じないので、日頃から予防を心がけるのはもちろん、なるべく早く除去するようにしましょう。

・ディープスケーリング
超音波だけでなく、細い器具を使って歯石を取る方法です。歯石は、歯の表面だけでなく、歯茎の中にまでできます。歯石ができているにもかかわらず、放置していて、歯茎の中にまで歯石が溜まってしまうと、この方法で除去する必要があります。しかし、ここで使用する器具は深さ4mmまでしか使用できません。

・フラップ手術
麻酔をして歯茎を切開し、歯石を取り除く方法です。歯茎の表面から4mm以上深い場所に歯石が溜まってしまった場合は、外科手術によって歯石を取らなければなりません。手術は大掛かりですし、それだけ痛みも伴うので、なるべく早く歯石を除去しましょう。

今回ご紹介したように、歯周病を予防したいのであれば、歯石を除去する必要があります。また、歯石が溜まれば溜まるほど除去しにくくなるので、なるべく早く除去することが歯周病予防のポイントのひとつであるといえます。

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