お役立ちコラム

キスで感染?歯周病になる原因

歯周病

歯と歯茎の間に細菌が繁殖することで、歯の周りに炎症が起きる歯周病。
口の中にはおよそ300〜500種類もの細菌が住んでいるといわれています。
これらの細菌は、歯磨きが十分でなかったり砂糖を過剰に摂取したりすると繁殖し始め、ネバネバとした物質を作り出します。これが、歯垢(プラーク)といわれるものです。
歯垢1mgの中には、約10億個の細菌が棲みついているといわれており、これらの細菌が虫歯や歯周病を引き起こすのです。

■唾液を介しても感染することがある
歯周病は高齢者がかかる病気だと思っている人が多くいますが、最近は10代や20代の人も歯周病にかかることがあります。また、成人の約90%が、自分でも知らない間に歯周病にかかっているそうです。

前項でお伝えしたように、歯周病の主な原因は「不十分な歯磨き」「砂糖の過剰摂取」です。
しかし、実は唾液を介しても伝染することがあります。
ですから、キスによって歯周病にかかってしまうこともあり、夫婦間での感染率は約25〜30%といわれています。

もちろん、キスをすれば必ずしも移るというわけではありません。しかし、歯周病の原因菌がキスによって口内に移ったとき、移った先の口内環境が細菌の繁殖に適した条件を満たしていると、歯周病を患ってしまいます。

■歯周病を予防するために
歯周病を予防するためにも、夫婦・カップル間で意識を高めることが大切です。
歯垢を溜めないようにきちんと正しい歯磨きをしましょう。
また、歯垢は糖分の多い食品を摂り過ぎることでも溜まります。ですから、糖分の多い食事を摂り過ぎないようにすることも大切です。

さらに、他人から歯周病をもらわないようにするためには、自分自身の抵抗力を高める必要もあります。
栄養バランスのとれた規則正しい食生活を心がけましょう。
歯周組織の抵抗力を高めるためには、タンパク質やカルシウム、鉄分、ビタミンA・Cを積極的に摂取することをおすすめします。

食生活を改善すれば、絶対に歯周病の感染を回避できるというわけではありませんが、歯周病になるリスクを軽減することは可能です。

■歯周病はとても恐ろしい病気
ちょっと歯茎から血が出ているだけだから……とか、少し腫れているだけだから……と、放置をしている人も多くいますが、実は歯周病というのはとても恐ろしい病気です。
放置していると、歯茎の炎症を起こすだけでなく、原因菌があごの骨を溶かしてしまうこともあるのです。
また、妊娠中の場合は、流産をするリスクも高くなってしまうそうです。
さらには、ガンや肺炎、糖尿病や認知症をはじめとしたさまざまな病気のリスクも高まります。
パートナーや自分自身の体を守るためにも、夫婦・カップル間で予防をしましょう。

■現在は治療することも可能
昔は「不治の病」ともいわれていた歯周病ですが、現在は治療することが可能です。
歯肉の中まで入っている歯石を取り除き、歯の表面を滑らかにすることで、原因菌を徹底的に除去することができるのです。

歯周病の初期・中期には、痛みも腫れもあまり感じません。ですから、知らないうちにどんどん症状が進行してしまうのです。痛みや腫れを感じるようになった頃には、症状がかなり進行しています。
早期発見するためにも、定期的に病院に行きクリーニングなどのメンテナンスを受けましょう。

歯は、全身の健康の原点であるともいわれています。
私たち人間は、食べることによって生命活動に必要な栄養素を補給しています。歯がなければ、満足に食事をすることができなくなり、栄養の摂取が妨げられてしまいます。また、噛むことは食の喜びにつながります。いつまでも健康に、そして食事をおいしく楽しむために、歯を大切にしましょう。

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