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親知らず抜歯後の症状「上顎洞炎」とは

親知らず

親知らずはきちんと生えてくれば問題はありませんが、斜めに生えたり横に生えたりすることも多くあり、こういった場合ではさまざまな症状を引き起こします。
単に痛みや腫れといったものを引き起こすだけならまだしも、別の病気に発展してしまうこともあるため、たかが親知らずと楽観視することはできないのです。
そういった親知らずからの感染によって引き起こされる病気のひとつに、上顎洞炎というものがあります。
あまり聞きなれない名前ですが、この上顎洞炎とは一体どういった病気なのでしょうか。
今回は、この上顎洞炎の原因や症状などについてご紹介します。
上顎洞炎を避けるためにも、親知らずの生えている方は早めの抜歯をおすすめします。

■上顎洞炎とは?
上顎洞炎とは、副鼻腔とも呼ばれる上顎洞という場所に細菌が感染し、膿がたまることで歯の痛みや頭痛などが引き起こされる病気です。上顎洞は上の歯の奥歯の近くにあるため、歯の病気から発展することもあります。
虫歯菌や歯周病菌によって引き起こされる上顎洞炎は歯性上顎洞炎と呼ばれていて、上顎洞炎のうち2割ほどだとされています。しかし、残り8割を占める鼻性上顎洞炎の場合とは異なり、歯の治療をしなければ治りません。そのため、一般的な上顎洞炎に比べるとやや厄介な病気だといえます。

■親知らずが引き起こす上顎洞炎
前述のとおり、歯が原因で引き起こされる上顎洞炎。そのなかには、親知らずが原因となるものも。
たとえば親知らずの一部だけが露出している状態であったり、手前の歯に食い込んでいたりする場合は、上顎洞炎になりやすいとされています。親知らずが一部だけ露出している場合、その部分と歯茎との間には隙間があり、そこに細菌が入りやすくなります。その細菌が上顎洞に侵入し、上顎洞炎を引き起こします。
また、親知らずの治療では抜歯を行いますが、この抜歯の際に上顎洞に穴が開いてしまうこともあります。その穴に細菌が入り込むと、これも上顎洞炎の原因となります。抜歯後に強く鼻をかんで穴が開いてしまうこともあるようです。

■上顎洞炎の症状
上顎洞炎がどのようにして引き起こされるのかは、前項までの通りです。ここでは、上顎洞炎で実際にどのような症状が現れるのかをご紹介します。

・頭痛や目の違和感
上顎洞周辺の骨は目の周りや頭の骨に繋がっているため、そういった部分にも影響があります。上顎洞炎になると膿がたまり、これが神経や血管を圧迫することで頭痛を引き起こします。
また、場合によっては膿が目の下の部分までたまってくることがあります。このような場合、目の下の骨を押し上げるため痛みが生じたり、違和感を覚えたりすることがあります。

・歯の痛み
上顎洞は上顎の奥歯に繋がっているため、上顎洞炎になると奥歯の神経を圧迫します。そのため、上顎洞炎の原因となっている歯はもちろん、それ以外の歯にも痛みを生じることがあります。この症状が現れると、原因の歯を特定するのがやや難しくなります。
また、上顎洞の粘膜が炎症を起こすことで噛んだときに痛んだり、歯の根元を押すと痛かったりといった症状も現れます。

・鼻づまり
上顎洞は鼻にも近いため、膿がたまると鼻で呼吸するときの通り道をふさいでしまうことがあります。その結果、鼻が詰まって呼吸ができなくなります。風邪でもないのに鼻づまりがある場合には、要注意です。

■早めの治療が大切です
親知らずが原因で上顎洞炎の症状が現れた場合、親知らずを抜歯することで改善できます。抜歯後は抗生物質を飲み、上顎洞に細菌が入り込まないよう注意していれば症状は治まります。早めの治療が望ましいため、今回ご紹介したような症状や違和感がある場合には一度歯医者で診てもらいましょう。

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