お役立ちコラム

親知らずが生える人と生えない人の違い

親知らず

大臼歯のなかで一番奥に生えてくる親知らず。この親知らずの痛みや腫れに悩まされる人もいれば、まったく親知らずに悩まされることのない人もいます。
どうして親知らずは生える人と生えない人がいるのでしょうか。そもそも親知らずは何のために存在しているのでしょうか。ここでは親知らずが生える原因について詳しく解説します。

■そもそも親知らずって何なの?
最初に説明したように、親知らずは大臼歯のなかで一番奥に生えるもので、第三大臼歯ともいわれます。永久歯の生え変わりが完了する時期が15歳頃であるのに対し、親知らずは10代から20代前半に生えてきます。また、中には生えてこない人もいますし、4本生え揃わない人もいます。

■親知らずが生えない人がいるのは、人間が変化しているから!?
私たちの体は、時間が経つにつれてどんどん変化しています。
例えば、私たちの祖先であるサル。このサルは4本足で歩いていましたが、時間が経つにつれて2本の足で歩けるようになったため、前足2本は手として機能するようになりました。また、2足歩行をするようになってから、それまでお尻にあったシッポも必要なくなりました。
親知らずがなくなったのも、シッポがなくなった理由と同じです。昔の人々は硬いものを食べて生活をしていたため、しっかりとした顎や歯が必要でした。しかし、現代は柔らかいものを食べるようになってきたため、昔のようなしっかりとした顎や歯が必要なくなったのです。その結果、本来32本生えるはずだった歯のうち、親知らずの4本は必要なくなりました。
ですから、今後は人類全体で親知らずが生えてこない人が増えていくことでしょう。

■親知らずの生える生えないの判断は?
では、どうして親知らずが生える人もいれば、生えない人もいるのでしょうか。親知らずが生えるか生えないかを決定する原因のひとつに、環境が考えられます。
親知らずは、10代から20代前半に生えてくるもので、その年齢になるまでにほとんどの人は成長を終えています。ですから、10代から20代前半頃には、顎の大きさが決定しているのです。このとき、顎の大きさに応じて親知らずの必要性を体が判断し、親知らずが生えるかどうかが決まるのだといいます。
また、家系が原因で親知らずが生えないこともあります。これは親知らずに限ったものではありませんが、体のパーツや体質などは、遺伝子によって決定します。親知らずが生えるか生えないかにも、遺伝子が大きく関係しているようです。
とはいえ、「母親や父親に親知らずが生えていないなら、その子どもにも親知らずが生えることはない」という絶対的な確証はありません。少なくとも「生えない可能性は高い」ということです。

■親知らずが生えるのは悪いことではない
できることなら、親知らずの痛みや腫れを知ることなく、一生を終えたいと思うことでしょう。
しかし、親知らずが生えるか生えないかを自分自身で判断することはできませんし、必ずしも家庭や環境が原因となって生えてくるというわけでもありません。
また、親知らずは厄介な歯だと思う方が多いですが、きちんと生えて上下の歯が噛み合えば、他の歯と同じように扱うことができます。ですから、親知らずが生えるということは悪いことばかりではありません。
もしも親知らずが気になるという方は、一度歯医者や口腔外科で診察を受けてみましょう。抜歯は、親知らずの生え方や埋まり方などをきちんと話しあってから決定します。親知らずが生えたら絶対に抜かなければならないというわけではありません。
ところが、親知らずが原因となって歯に痛みを感じたり腫れたりするようであれば、やはり抜歯をする必要があると思われます。そのまま放置していると度々痛みや腫れを感じるようになるので、なるべく早く歯医者や口腔外科に相談することをおすすめします。

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