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口臭の原因は親知らずが関係している?

口臭

■イヤな口臭の意外な原因
多くの人が気にかけている「口臭」の主な原因は、口内に溜まった歯垢や舌の汚れ、胃や腸などの消化器系だとされています。うがいや歯みがきなどで口内をきれいな状態にしていても、口臭が気になるという場合は、その原因に「親知らず」が関係していることが考えられます。そこで今回は、なぜ親知らずが口臭の原因となるのか、その理由と親知らずによる口臭の改善法などについてご紹介します。

■そもそも「親知らず」とは?
親知らずは、「第3大臼歯」のことを指しており、口内で最も奥の位置にある歯がそれに当てはまります。この第3大臼歯は、一般的に18〜22歳頃に生えてくるとされています。「親知らず」という名の由来には、昔の日本の状況が関係しています。その頃は、現在のように医療技術が進歩していなかったため、平均寿命が50歳前後でした。そのため、親知らずが生える年齢の頃には、すでに両親が亡くなっているということが多かったのです。このことから、「親知らず」という名になったとされています。

■どうして親知らずが口臭の原因になるの?
親知らずが口臭の原因となってしまう理由は、大きく3つに分けることができます。

・親知らず周辺に食べカスが溜まる
親知らずが生えると、その周りに食べカスが溜まりやすくなってしまいます。ここに溜まった食べカスは、歯みがきをしてもなかなか取り除くことができないほど頑固で、溜まり続けると口臭の原因になります。さらに、食べカスを餌に口内細菌が繁殖すると、ネバネバとした「プラーク」に変化します。プラークはにおいを持つガスを発生させるため、これも口臭の原因のひとつと考えられます。

・膿が溜まる
親知らずのほとんどは斜めや横に生えるため、歯茎が被さってしまうことがあります。被さっている歯茎と親知らずの間にプラークが溜まると、歯茎が炎症を起こし、においの強い膿を出してしまうのです。特にこれは、親知らずが生える過程の中で起こることが多く、腫れた歯茎に成長途中の親知らずが当たると、傷がついて化膿するおそれがあるため注意が必要です。

・親知らず、親知らずの前の歯が虫歯になっている
親知らずは一番奥に生えるため、歯みがきの際になかなか歯ブラシが届きません。そのため、親知らずをきれいに磨くことは難しいのです。親知らずが虫歯になると、虫歯菌によってにおいの原因となるガスが発生します。これは親知らずだけでなく、親知らずの前に生えている歯にもいえます。前述した通り、親知らずは斜めや横に生えることが多いため、前の歯に食い込んでしまうこともあります。食い込まれた歯は根本から虫歯になり、最悪の場合、症状が神経にまで進行してしまうこともあるのです。また、虫歯で歯に穴が空くと、プラークや膿が溜まりやすくなるため、さらに口臭がひどくなるおそれがあります。

■親知らずを抜歯して口臭を改善
本来、歯はすべて残す方が望ましいといえます。しかし、斜めや横に生えてしまった親知らずは、そのまま残しておくと虫歯や歯周病、口臭などの原因となってしまうおそれがあります。そのため、親知らずは比較的早い段階で抜歯することがよいとされています。これは口臭の原因が親知らずとわかったうえで、口臭の改善を望んでいる人であればなおさら。口臭を改善するための根本的な改善法は「抜歯」のみなのです。「抜歯」という言葉に恐怖感を抱いている人もいるかもしれませんが、最近は痛くない抜歯治療が登場しているため、そのような人でも気軽に治療を受けることができます。

親知らずを抜くか抜かないかは自由ですが、斜めや横に生えた親知らずを抜かずに放置すると、虫歯や歯周病、口臭などをもたらす可能性があります。特に異常のない親知らず以外は、今後のことを見据えて、早急に抜歯するよう心がけましょう。

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