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歯周病

歯周病で溶けてしまった歯の骨を再生する治療はありますか。

歯周病で溶けてしまった歯の骨を再生するための治療はあります。「歯周組織再生療法」といって、現在は「GTR法」と「エムドゲイン法」の2種類が日本で認可されています。
歯周病が進行すると、歯を支えている歯根膜や歯槽骨といった、歯の周辺にある組織が歯周病菌によって壊されてしまいます。歯周病菌の病巣を除去することによって歯周病の進行を食い止めることができますが、治療や手術によって失ってしまった歯の周辺組織は、自然に回復することはありません。治療や手術によって失ってしまった範囲が広くなければ、歯周組織再生療法によって歯の周辺組織を取り戻すことも期待できます。

■骨が再生するしくみ
骨のみならず、人体の傷や欠損箇所が回復するためには細胞が必要です。細胞が次々と分裂を繰り返すことにより組織が再生し、回復します。しかし、歯肉は皮膚などの細胞は、骨の細胞と比べて格段に回復スピードが早いのです。骨折の回復には数ヶ月かかりますが、皮膚の上についた傷は数日で治ってしまうということと同じように、口内の歯肉の回復スピードはあごの骨の回復スピードをはるかに上回ってしまいます。
抜歯をして空いた穴は、いつまでも穴のままではありません。周辺の組織が細胞分裂を繰り返していつか埋まっていきます。回復スピードが早い歯肉がいち早く穴を塞ごうとしてしまい、骨が回復する頃には骨が伸びていく場所がない、ということが起こってしまうのです。骨の回復を望む場合は、骨が伸びていく場所を作ってやる必要があります。そのために用いられるのが、GTR法やエムドゲイン法といった「歯周組織再生療法」なのです。

■歯周組織再生療法と適応症
●歯周組織再生療法の種類
現在日本で認可されている歯周組織再生療法は2種類あり、歯周病の進行度や口内環境などによって使い分けられます。
・GTR法
歯肉の中に特殊な膜を設置し、歯肉の細胞がある程度以上回復するのを防ぎます。時間が経つと、設置した膜の下で骨が少しずつ再生します。骨が再生するための場所を作って回復を促す治療方法です。
・エムドゲイン法
人間が子どもの頃に、歯が生えてくるために重要な役割を持つタンパク質を主成分に持つ「エムドゲイン」という薬剤を手術した部位に塗布し、歯が生えてくるときと同じ環境を作りだします。それにより、初めて歯が生えてきたときと同じような強さを持つ周辺組織の再生を促す治療方法です。

歯周組織再生療法は、全ての歯周病患者に適応されるわけではありません。「適応症」といって、治療法の効果が期待できる症状に対して行わないと、逆に悪化してしまう可能性もあります。歯周病の範囲によって2種類に分けられる骨欠損の種類と、歯周組織再生療法が適応する適応症についてご紹介します。

●歯周病の骨欠損
・垂直性骨欠損
1つの歯の周辺から狭く深く周辺組織が失われた状態のことで、コップのような穴が空きます。穴の中に血液が溜まり、その中で骨の細胞が生きていくことができます。骨の細胞が再生するチャンスが多い垂直性骨欠損は、歯周組織再生療法の適応症とされています。
・水平性骨欠損
1つの歯の周辺から広く浅く周辺組織が失われている状態のことで、平らなお皿のような穴が空いています。浅い穴には血液が溜まることがないので、骨の細胞が再生するチャンスがほとんどないのです。水平性骨欠損の場合は、残念ながら歯周組織再生療法の適応症ではありません。

GTR法やエムドゲイン法は、失われた歯周組織を再生できる可能性のある治療方法です。しかし、歯周病の症状や失われた周辺組織の状態によっては、治療を行うことが逆に症状悪化につながる危険性があります。もしも歯周病に早めに気付くことができたときには、症状の進行を防ぐためにも早めに歯科を受診しましょう。

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