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歯周病

親が歯周病です。遺伝が原因で私も歯周病にならないか心配です。

歯周病は、歯垢(プラーク)の中に潜む歯周病菌という細菌によって引き起こされる感染症です。すなわち、歯周病は後天的にかかるものであり、親から子に遺伝することはありません。子どもが生まれる前から両親が歯周病だったり、子どもを妊娠したときの母親が歯周病だったりしても、子どもがそれを受け継いでいるわけではないのです。ただし、歯周病そのものは遺伝しなくても、歯周病になりやすい体質は遺伝することがあります。そのため、親が歯周病の場合は自分も歯周病になるリスクが高いと想定して、日頃から予防することが特に大切です。

ここでは、歯周病と関連する遺伝の要因と、遺伝によって歯周病リスクが高いことを踏まえた予防・対策をご紹介します。

■遺伝の要因
・免疫力や抵抗力の遺伝
風邪をひきやすい人とそうでない人がいるように、歯周病もかかりやすい人とかかりにくい人がいます。これらには、細菌に対する抵抗力や免疫力が関係しています。口の中の細菌に対する免疫力が弱いほど歯周病菌に感染しやすく、抵抗力が弱いほど炎症を起こしやすくなるのです。そのため、親が歯周病になった原因が免疫力や抵抗力の弱さにあり、その体質が子どもに遺伝した場合、子どもも歯周病になるリスクが高くなります。

・歯の構造の遺伝
歯の構造も、歯周病の原因の1つです。歯の形状、歯並び、顎の骨格などによって、歯に歯垢が付着しやすかったり歯磨きがしづらかったりする場合、歯垢が溜まって歯周病につながります。
身長や体格が親から子へ遺伝するように、骨格や歯並びも遺伝します。歯垢の溜まりやすい歯の構造が親から子どもに遺伝した場合、子どもも歯周病になるリスクが高くなります。

・歯周病と関連のある病気になりやすさの遺伝
歯周病は、ほかの病気が原因で発症することもあります。
原因の一つとして挙げられるのは、免疫力が低下する病気です。歯周病は口の中の歯周病菌に感染することで発症するので、細菌に対する体の防御力や抵抗力が下がるほど、歯周病になりやすくなります。そのため、体の免疫力が低下する病気にかかると、歯周病になるリスクが上がると考えられているのです。免疫力が低下する病気の中には遺伝性のものもあり、その病気が親から子へ遺伝すると、歯周病になるリスクも高くなります。

また、病気の治療に必要な薬の副作用によって歯周病になることもあります。代表的な例は、高血圧の治療で降圧剤を服用することにより、歯肉増殖症を発症するケースです。歯肉増殖症になると歯肉が肥大して、出血、腫れ、痛みといった歯周病と同様の症状が現れます。高血圧の原因には遺伝要因もあるといわれているので、親が高血圧の場合、それが子どもに遺伝して歯周病を併発するリスクがあります。

糖尿病も、歯周病と関係の深い病気の1つです。糖尿病になると、免疫細胞の働きが落ちて感染症を起こしやすくなります。また、糖分とタンパク質が結合してできる物質の影響で炎症を起こしやすくなるほか、末梢血管の循環が悪くなって傷の治りも悪くなります。そのため、糖尿病の人は歯周病になりやすく、重症化する傾向があるのです。糖尿病になりやすい体質は遺伝するといわれているので、その体質が親から子へ遺伝すると、子どもも糖尿病と歯周病を併発するリスクがあります。

■予防と対策
歯周病になりやすい体質や歯の構造を親から受け継いでいても、歯周病菌に感染しない限り、歯周病になることはありません。そのため、歯周病は、親からの遺伝にかかわらず自分の努力次第で予防することができます。
最も基本的な予防は、毎日の歯磨きを丁寧に行って、歯周病菌が潜む歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことです。なお、正しい歯磨きの方法については、歯医者や歯科衛生士から指導を受けることをおすすめします。さらに、定期的に歯医者に通って歯垢(プラーク)のクリーニングを受けると、歯周病のリスクをより下げることができます。
歯周病と関連の深い高血圧や糖尿病は、遺伝だけでなく生活習慣とも深く関係しています。それらの病気を予防することが歯周病の予防にもつながるので、定期的な健康診断で健康状態をチェックすると共に、生活習慣を見直すことをおすすめします。

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